うっ滞とは運動低下を意味し、食欲不振になり便が小さくなったり歪な形になったり下痢になったりします。昔は毛球症とも呼ばれていましたが、原因は毛球だけでなく気候や生活環境の変化によるストレスも関与しています。
チモシーなどの乾草を食べず、あまり咬む必要のない物を主に食べていると、歯の咬み合わせが悪くなり正常ではない方向に伸びた歯が口の中を傷つけてしまいます。エサを食べにくそうにしたり食欲もおちてヨダレ・目ヤニが目立つようになります。
小さな傷から細菌感染し、皮下に膿がたまり腫れる病気です。歯のトラブルと関連して、顎(あご)にできるケースも多い病気です。
脳に炎症が生じ平衡感覚がなくなり、首が傾いたり(斜頸)、目が揺れたり(眼振)、体がクルクル回ったり(ローリング)する病気です。主な原因は、元々ウサギの体内に持っていた原虫(エンセファリトゾーン)が、脳内で突然増えたせいだと考えられています(エンセファリトゾーン<EZ>症)。
鼻腔内の細菌感染により、頻繁にくしゃみをします。鼻炎が重症化すると、ドロッとした鼻汁が出て鼻の周りや前肢が汚れますし、ネットリとした目ヤニが出て目の周りが赤く腫れたり毛が抜けたりします。
ノミ・ダニの寄生により、全身にフケや脱毛がみられ皮膚が赤くなります。外耳炎で耳を掻いたり、擦りつけたりします。床材の刺激や肥満が原因で、踵(かかと)が脱毛する状態をソアホック(足底皮膚炎)と言います。
陰部からの出血がみられ、貧血を起こし、食欲や元気がなくなることもあります。子宮腺癌の疑いもあるため、手術を検討する必要があります。
血尿・頻尿が生じます。ウサギは腸から吸収したカルシウムを尿中に排泄するので、もともと尿が白く濁っていてカルシウム結石が出来やすい動物です。膀胱炎が慢性化したり、高カルシウムの食餌を与えていると尿路結石症になりやすく、結石が尿道閉塞を起こすと尿毒症になり命に関わります。
目の表面が傷つき炎症を起こすのを角膜炎、細菌感染でまぶたの内側が腫れるのを結膜炎と言います。いずれの場合も、衛生管理に気をつける必要があります。
金網のケージやすのこの隙間に足を引っかけた時などに、生じる場合があります。爪の伸び過ぎには注意しましょう。