脱毛、発疹、痒みなどの症状が現れます。原因は様々で、床材やエサの影響(アレルギー性)のほか、不衛生な環境による細菌感染(細菌性)、カビ感染(真菌性)、ダニ寄生(寄生虫性)、内分泌疾患(ホルモン性)などがあります。
腸炎による下痢(ウェットテイル)で脱水したり、食欲不振や体重減少などの症状が現れたりします。頻回の下痢により、直腸脱(腸が肛門から出る)になることもあります。原因として、汚い飼育環境や腐ったエサによる細菌感染・寄生虫感染・ストレスなどが考えられます。
目にゴミ・ホコリが入ってこすっているうちに、炎症を起こします。ハムちゃんは点眼処置をすると、逆に気にして目をこすることが多いので、内服薬で治療します。
いわゆる「目バチコ」と呼ばれるもので、細菌感染により瞼(まぶた)に白い膿瘍ができます。可能であれば、排膿処置をします。
頬袋が傷ついて炎症を起こしたり、何度もエサを出し入れしたりする中で、頬袋が反転して口の外に出てしまう病気です。頬袋を切除する手術が必要になることが多いです。
ケージをかじるなどの癖が原因で、前歯の歯並びが悪くなる病気です。異常に伸びた歯を定期的に切る必要があります。
ハムスターは腫瘍ができやすい動物です。体のどの部分にもできます。しこりを発見したら、すぐに当院を受診してください。
模擬冬眠とも言います。急激に室温が下がったことにより、体温も下がり呼吸もゆっくりとなり仮死状態となります。
室温が高いことが原因で、ぐったりして動きが弱くなります。
陰部から出血・排膿したり、元気・食欲が低下したりします。手術で子宮卵巣摘出するのが最良ですが、状況によっては抗生物質や輸液などの対症療法を行います。
高齢で肥満のハムスターに多く、心不全により肺水腫になったり、腹水が溜まったりします。「回し車に乗らなくなった」「回し車で遊んだ後息が荒くなる」などのサインがあれば、すぐに当院を受診してください。
ハムスター同士のケンカは顔(耳や目のまわり)を咬まれることが多いため、その部分によく外傷を負います。また金網のケージや回し車に足を挟まれて怪我することもあります。
ハムスターは寒さに弱い動物です。くしゃみ・鼻水が出たり、発熱により食欲が低下したりするほか、肺炎になることもあります。